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「頭では分かっている」のに行動できないのはなぜ?

10月6日
読了時間: 12分

みなさん、こんにちは! 心理カウンセラーの「らいおんハートおじさん」です。



「このままではいけない」

そう思っている。


変わったほうがいいことも分かっている。


もっと自分を大切にしたほうがいいことも分かっている。


嫌なことは「嫌です」と言っていいことも分かっている。


人の顔色ばかり気にしなくてもいいことも分かっている。


でも……


なぜか、行動できない。


そんなことはありませんか?


「今日こそ、自分の意見を言おう」


そう思って仕事に行ったのに、

いざ会議になると何も言えない。


「今日は早く帰って休もう」


と思っていたのに、

頼まれると、


「分かりました。私がやります」

と言ってしまう。


「もう少し自分のために時間を使おう」

と思っているのに、

家族のことを優先しているうちに一日が終わる。


そして夜、

一人になったとき、


「また何もできなかった……」

と落ち込む。


「私って、意志が弱いのかな」


「分かっているのに行動できないなんて、ダメだな」


そんなふうに、

自分を責めてしまう。


でもね。


大丈夫ですよ。


「分かっているのに行動できない」のは、

あなたが怠けているからでも、

意志が弱いからでもありません。


そこには、ちゃんと

理由があることがあります。




「分かっているのにできない」は、珍しいことではありません


例えば、


「もっと自信を持ったほうがいい」

と言われたら、


「そんなことは分かっています」

と思いますよね。


「嫌なことは断ればいい」

と言われても、


「それができないから困っているんです」

と思うかもしれません。


「もっと自分を大切にしましょう」

と言われても、


「私だって、自分を大切にしたいですよ」

と思うでしょう。


そうなんです。


多くの場合、

本人はもう十分に分かっているんです。


だから、


「もっと頑張りましょう」


「勇気を出しましょう」


「考え方を変えましょう」


と言われても、

なかなか解決しません。


むしろ、

「それができない自分はダメなんだ」

と、さらに自分を責めてしまうことがあります。


特に、真面目で責任感が強い女性ほど、

こうなりやすいものです。


仕事では責任を果たす。


家では家族のことを考える。


親のことも気になる。


子どものことも気になる。


周りに迷惑をかけないようにする。


そうやって毎日を頑張っているのに、

自分のことになると、

「まあ、私は後でいいか」

となってしまう。


気がつけば、

自分の気持ちはいつも後回し。


そして心の中では、

「私も変わりたい」

と思っている。


これは、

とても苦しいですよね。





なぜ「行動しよう」と思っても動けないのでしょうか?


ここで少し考えてみましょう。


人は、頭で考えていることだけで

行動しているわけではありません。


「こうしたほうがいい」と頭では分かっていても、


「怖い」


「失敗したくない」


「嫌われたくない」


「迷惑をかけたくない」


「今までこうしてきたから、このままのほうが安心」


という気持ちがあると、

足が止まってしまうことがあります。


例えば、


「自分の意見を言ってみよう」

と思っても、


「もし否定されたらどうしよう」

という不安が出てくる。


「断ってみよう」

と思っても、


「嫌な人だと思われたらどうしよう」

と考えてしまう。


「自分のやりたいことをやろう」

と思っても、


「家族を置いて自分だけ楽しんでいいのかな」

と罪悪感が出てくる。


頭では、「大丈夫」

と分かっている。


でも、心のほうが、

「やめておいたほうが安全だよ」

と言っている。


すると、

行動できなくなります。


これは、あなたの中で

「やる気」が足りないからではありません。


心があなたを守ろうとしていることもあるんです。




あなたの「心のヨロイ」が、あなたを守っているのかもしれません


私は、こうした状態を説明するときに、

「心のヨロイ」という言葉を使います。


ヨロイは、戦うためだけのものではありません。


自分を守るためのものですよね。


人の言葉に傷ついた経験が多ければ、


「人に本音を見せない」

というヨロイを身につけることがあります。


怒られることが多かった人なら、


「失敗しないように、何度も確認する」

というヨロイを身につけることがあります。


「いい子でいなさい」


「迷惑をかけてはいけない」


「我慢しなさい」


という環境で育ってきた人なら、


「自分より相手を優先する」

というヨロイを身につけることもあります。


その頃のあなたにとっては、

それが必要だったのかもしれません。


嫌われないように。


怒られないように。


傷つかないように。


家族の中で居場所を失わないように。


一生懸命、

自分を守ってきたんです。


だから私は、


「どうしてそんなこともできないの?」

とは思いません。


むしろ、


「今まで、ずっと自分を守ってきたんですね」

と思います。





その「心のヨロイ」が、大人になった今では重くなることがあります


子どもの頃には、

自分を守ってくれたもの。


でも、大人になった今は、

そのヨロイが少し窮屈になっていることがあります。


例えば、

「相手に合わせることで自分を守ってきた人」は、


大人になっても自分の意見を言えない。


「失敗しないことで自分を守ってきた人」は、


新しいことに挑戦するのが怖い。


「我慢することで家庭を守ってきた人」は、


自分が苦しくても我慢してしまう。


「頑張ることで認めてもらおうとしてきた人」は、


休むことに罪悪感を持ってしまう。


そして、

「本当は変わりたい」

と思っても、心のどこかで、

「変わるのは怖いよ」

とブレーキがかかる。


だから、

「頭では分かっているのに行動できない」

ということが起こるんです。


これは、

単純な性格の問題ではありません。


長い年月をかけて身につけてきた、

自分を守るためのパターンが関係していることがあります。


私は、こうしたものも含めて「心のトラウマ」と考えています。

ここでいう「心のトラウマ」は、

何か一度の大きな出来事だけを指しているわけではありません。


子どもの頃から

繰り返し受けた言葉や態度、

家庭の環境などが、


自分でも気づかないうちに

「こうしなければいけない」という思い込みにつながることがあります。


だからこそ、

「私は意志が弱いからダメなんだ」

と自分を責める必要はないんですよ。




「できる・できない」ではなく、「どうすれば?」と考えてみる


では、

どうすればいいのでしょうか?


ここで一つ、

考え方を変えてみましょう。


「私はできるかな?」


「私には無理かな?」

と考え続けるのではなく、


「どうすればできるかな?」

と問いかけてみるんです。


例えば、

「人に自分の意見を言えるようになりたい」

と思ったとします。


いきなり、

「明日から堂々と何でも言えるようになろう!」

では、ちょっとハードルが高すぎます。


まずは、

「会議で一つだけ、自分の考えを言ってみよう」

でもいい。


それが難しければ、


「今日は、自分がどう思ったのかをノートに書いてみよう」

でもいい。


もっと小さくてもいいんです。


「私は本当はどう思っている?」

と、自分に聞いてみる。


これも立派な一歩です。


大きな変化は、

小さな変化の積み重ねから始まります。





「なりたい自分」を先にイメージしてみる


もう一つ、

大切なことがあります。


それは、

「できた自分」を先にイメージすること。


例えば、


「人の顔色を気にせず、自分の意見を言えるようになった私は、どんな毎日を送っているだろう?」

と考えてみる。


「嫌なことを断れるようになった私は、どんな気持ちで毎日を過ごしているだろう?」


「自分を責めなくなった私は、どんな表情をしているだろう?」


「家族を大切にしながら、自分の時間も大切にできる私は、どんな一日を送っているだろう?」


と想像してみるんです。


以前、私は

「遠足に行く前日が一番楽しい」という話をしました。


遠足の日だけではなく、


「明日はどこへ行こう」


「何を食べよう」


「誰と何を話そう」


と考えている時間も楽しいですよね。


人生も、少し似ています。


「こうなれたらいいな」


という未来を思い描く。


そこから、

「では、そこへ行くために今の私に何ができる?」

と考えてみる。


すると、

今まで何となくやっていたことが、

「これは、なりたい自分に近づくための一歩なんだ」

と思えるようになります。




でも、一人で自分を変えるのは難しいものです


ここまで読んで、

「なるほど。やってみよう」

と思った方もいるかもしれません。


一方で、

「いやいや、それができないから困っているんです」

と思った方もいるでしょう。


はい。

その気持ちも、

よく分かります。


自分のことは、

自分が一番よく分かっているようで、

実は自分だけでは見えない部分があります。


例えば、

「どうして私は、いつも人に合わせてしまうんだろう?」

と思っていても、


「昔からそういう性格だから」

で終わってしまうことがあります。


でも、

誰かと一緒に振り返ってみると、


「もしかしたら、嫌われないように頑張ってきたのかもしれない」


「失敗すると怒られる、と思っているのかもしれない」


「自分の気持ちより相手を優先することが当たり前になっているのかもしれない」


と、少しずつ見えてくることがあります。


これが、

自分を客観的に見るということです。


そして、

分かったところで終わりではありません。


「じゃあ、これからどうしていこうか?」

と、一緒に次の一歩を考えていく。


私は、

この「客観視」と「伴走」がとても大切だと思っています。





生きづらさをなくすのではなく、生きづらさに振り回されない自分へ


私が行っている

「生きづらさ改善セラピー」は、

「明日から何でも前向きになりましょう」

というものではありません。


不安を完全になくしましょう、というものでもありません。


人間ですから、

不安になることもあります。


焦ることもあります。


落ち込むこともあります。


人の言葉が気になる日もあります。


大切なのは、

「不安にならない自分」になることではなく、

「不安になっても、その不安に振り回されない自分」をつくっていくこと。


そして、

「私はどうしたい?」

と、自分の気持ちを確認できるようになることです。


そのためには、

まず安心できる心の土台をつくる。


そして、

自分を責めない心を育てる。


少しずつ自分らしさを取り戻していく。


人との関係も、

「嫌われないように頑張る」


だけではなく、

「私はどうしたいのか」

を考えながら付き合えるようにしていく。


私は、そんな変化を

一緒につくっていきたいと思っています。




もし、今のあなたが「分かっているのにできない」なら


もしかすると、

あなたはこれまで十分すぎるほど頑張ってきたのかもしれません。


家族のため。


仕事のため。


周りの人のため。


「私が頑張れば何とかなる」

と、自分を後回しにしてきたのかもしれません。


だから今さら、

「もっと頑張って行動しましょう」

と言われても、

もう疲れてしまいますよね。


私は、そんなあなたに、

「もっと頑張ってください」

とは言いたくありません。


むしろ、

「まずは、どうして今の自分になったのか、一緒に見てみませんか?」

とお伝えしたいです。


自分を責めるのではなく、理解する。


無理に変えるのではなく、

安心できるところから少しずつ変えていく。


「こうしなければ」ではなく、


「私は本当はどうしたい?」


と、自分に問いかけられるようになる。


そんなところから始めてもいいんです。






「あの頃の自分を守るため」だったことに気づけたら


心のヨロイを外すというのは、


「今までの自分を否定すること」ではありません。


むしろ反対です。


「あの頃の私は、あれで精一杯だったんだな」

と、自分を理解してあげることです。


人に合わせてきた自分も。


我慢してきた自分も。


失敗しないように頑張ってきた自分も。


「いい人」でいようとしてきた自分も。


全部、あなたが生きていくために

必要だったのかもしれません。


だから、

「もう、そんな自分はダメ」

ではなく、


「今まで私を守ってくれて、ありがとう」


くらいでいいんです。


そして、

「これからは、もう少しラクな方法で生きてもいいんじゃない?」


と、自分に許可を出してあげる。


そこから、

新しい一歩が始まることがあります。




その先には、こんな毎日が待っているかもしれません


以前なら、


「こんなことを言ったら嫌われるかな」

と何度も考えていた場面で、


「私はこう思います」

と、自分の意見を言える。


誰かに頼まれたとき、

「今日は難しいです」

と伝えられる。


家族のためだけではなく、

「今日は自分のために、少し休もう」

と思える。


嫌なことがあった日も、


「私が全部悪かったんだ」

と自分を責め続けるのではなく、


「今日は大変だったな。よく頑張ったな」

と、自分に声をかけられる。


不安になることはあっても、


「不安だから何もできない」

ではなく、


「不安だけど、できることを一つやってみよう」

と思える。


そんなふうに、


「自分を変えなければ」と頑張る毎日から、

「自分と一緒に生きていく」毎日へ。


それが、私が考えている

「生きづらさ改善」の先にある未来です。





「変わりたい」の前に、「分かってあげる」


「頭では分かっているのに行動できない」


そんなとき、

「もっと頑張らなきゃ」

と自分を追い込まなくても大丈夫ですよ。


まずは、


「なぜ私は行動できないんだろう?」


と、自分を責めるためではなく、

理解するために考えてみてください。


そこには、

あなたがこれまで生きてくる中で身につけてきた、

何らかの理由があるのかもしれません。


そして、

その理由が少しずつ見えてくると、


「だから私は、こうしてしまうんだ」

と自分を理解できるようになります。


理解できれば、

「じゃあ、これからはどうしていこうか?」

と考えることができます。


一人で考えるのが難しいときは、

誰かと一緒に考えてもいいんです。


私は、

そのためにいます。


あなたの話を聴き、


あなた自身では気づきにくいところを一緒に見つめ、


「では、ここからどうしていきましょうか?」


と、一緒に歩いていく。


それが、

らいおんハートおじさんの「生きづらさ改善セラピー」です。


もし今、

「変わりたいけれど、どうしたらいいのか分からない」


「頭では分かっているのに、なぜか行動できない」


「一人で頑張るのに少し疲れた」


そう感じているなら。


無理に答えを出さなくても大丈夫ですよ。


まずは、

あなたの今の気持ちを聞かせてください。


大丈夫ですよ。


変わることは、

いきなり別人になることではありません。


「自分を少し理解してあげる」

その小さな一歩から始まることもあるんです。



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