第3話:あなたが「大丈夫」と言うたびに、私は少しだけ心配になります。
更新日:7月29日


みなさん、こんにちは! 心理カウンセラーの「らいおんハートおじさん」です。
こんにちは。
あなたの「こころ」です。
また、お手紙を書いてしまいました。
「この前も届いたばかりなのに。」
そう思いましたか。
ごめんなさい。
でもね。
今日は、どうしても
伝えたいことがあったのです。
それは、
あなたが何気なく口にする、
たった一つの言葉。
「大丈夫。」
その言葉を聞くたびに、
私は少しだけ立ち止まってしまいます。
「大丈夫」は、とても優しい言葉です。
私は知っています。
あなたが「大丈夫」と言うとき、
そこには優しさがあります。
職場で、「手伝おうか?」
そう声をかけられても、
「ありがとうございます。でも、大丈夫です。」
家では、
「少し休んでいいよ。」
と言われても、
「ううん、大丈夫。」
友達から、「何かあった?」
と聞かれても、
少し笑って、
「大丈夫、大丈夫。」
あなたはそう答えます。
その言葉で、
相手を安心させようとしていることも、
心配をかけたくないと思っていることも、
私はちゃんと知っています。
だから私は、
「なんて優しい人なんだろう。」
と、何度も思ってきました。

でも、その「大丈夫」は…
少しだけ、
私の話を聞いてください。
あなたが言う「大丈夫」。
その言葉は、
本当にあなたの気持ちでしょうか。
それとも、
誰かを安心させるための言葉でしょうか。
私は、
答えを知っています。
本当は疲れている日もありました。
本当は泣きたい夜もありました。
本当は、
「今日は無理。」
そう言いたかった日もありました。
でも、
あなたは少し笑って、
「大丈夫。」そう言いました。
その笑顔を見た周りの人は、
安心します。
「よかった。」
「元気そうだね。」
そう言ってくれます。
でも、
そのたびに私は、
少しだけ胸が苦しくなるのです。
私は、「大丈夫」のあとを知っています。
周りのみんなが帰ったあと。
家のドアを閉めたあと。
お風呂で一人になったあと。
布団に入ったあと。
あなたは、
小さくため息をつきます。
「疲れたな…。」
そうつぶやく声を、
私は何度も聞いてきました。
だから、
昼間の「大丈夫」と、
夜のため息が、
同じ人のものだとは
思えないことがあるのです。
昼間は、
誰かを安心させるあなた。
夜は、
誰にも見せないあなた。
どちらも本当のあなたです。
でも私は、
夜のあなたも、
昼間と同じくらい
大切にしてほしいと思っています。

一番言ってほしかった相手
私は、
ずっと考えていました。
あなたは、誰に向かって
「大丈夫。」と
言っているのだろう。
家族でしょうか。
職場の人でしょうか。
友達でしょうか。
もちろん、
それもあります。
でも、
一番多く言っている相手は、
実は、
あなた自身なのです。
「まだ大丈夫。」
「もう少し頑張れる。」
「私なら大丈夫。」
その言葉を、
一日に何度も、
自分へ言い聞かせています。
私は、
そのたびに思います。
本当に大丈夫なら、
そんなに何度も言わなくてもいいのではないかな、と。
私が心配になる理由
私は、
「大丈夫」という言葉が
嫌いなわけではありません。
むしろ、
とても素敵な言葉だと思っています。
でも、その言葉が、
あなた自身を励ますためではなく、
あなた自身を我慢させるために使われるようになったとき。
私は少しだけ心配になります。
「今日は休みたい。」
そう思った心に、
「でも大丈夫。」
「本当は悲しい。」
そう感じた心に、
「いや、大丈夫。」
「誰かに頼りたい。」
そう思った心に、
「迷惑をかけるから、大丈夫。」
そのたびに、
あなたの本当の気持ちは、
少しずつ奥へしまわれていきます。
私は、
その小さな気持ちが、
寂しそうに座っているのを見ています。
だから、
心配になるのです。

「大丈夫」の代わりに…
今日は、
お願いがあります。
もし今日、誰かにではなく、
自分に向かって
「大丈夫。」
と言いそうになったら、
一度だけ、
こう聞いてみてください。
「本当に?」
責めるためではありません。
甘えるためでもありません。
ただ、
あなたの本当の気持ちを、
少しだけ聞いてあげるためです。
もしかすると、
小さな声で、
こんな返事が
聞こえるかもしれません。
「今日は少し疲れた。」
「ちょっと休みたい。」
「誰かに話を聞いてほしい。」
その声を聞けたら、
私は、
とても嬉しいです。
こころからの優しいサイン
私は、「助けて」が言えないあなたを知っています。
あなたは、
「助けてください。」
と言う代わりに、
「大丈夫です。」
と言ってきました。
「今日は少し休みたい。」
と言う代わりに、
「もう少し頑張れます。」
と言ってきました。
それは、
強がりではありません。
責任感が強くて、
周りを困らせたくなくて、
「私が頑張れば済むことだから。」
そう思ってきたからです。
私は、
その優しさを知っています。
だから責めることなんて、
できません。
でもね。
優しい人ほど、
「助けて。」
という小さな一言を、
自分の中に
しまい込んでしまいます。
私は、
その小さな声が聞こえるたび、
「そのまま我慢しなくてもいいんだよ。」
と、そっと話しかけていました。

「弱音」と「本音」は違います。
もしかすると、
あなたはこんなふうに
思っているかもしれません。
「弱音を吐いてはいけない。」
「もっと頑張っている人もいる。」
「これくらいで休んではいけない。」
でも、
私は少しだけ違うと思っています。
「疲れたな。」
「今日は悲しかった。」
「少し休みたい。」
そんな言葉は、
弱音ではありません。
それは、
あなたの本当の気持ち。
つまり、「本音」です。
本音は、
わがままではありません。
本音は、
甘えでもありません。
毎日を一生懸命に
生きてきたあなたの心が、
「今日はここまでで十分だよ。」
と伝えてくれている、大切な声なのです。
私は、
その声を消さないでほしい。
そう願っています。
「大丈夫」は、自分を安心させる言葉にしてください。
「大丈夫。」
私は、
この言葉が好きです。
でも、これからは
少しだけ使い方を変えてみませんか。
無理を押し込めるためではなく、
自分を安心させるために。
例えば、
今日は失敗してしまった日。
そんな日は、
「大丈夫。また明日があるよ。」
と、自分に話しかけてあげてください。
落ち込んだ日は、
「大丈夫。今日まで十分頑張ってきたよ。」
と言ってあげてください。
涙が出る日は、
「大丈夫。泣いても私は私だから。」
と、優しく抱きしめてあげてください。
その「大丈夫」なら、
私は安心して微笑むことができます。

らいおんハートおじさんから、あなたへ
ここまで読んでくださって、
本当にありがとうございます。
私はカウンセリングで、
多くの方のお話を伺ってきました。
その中で、
とてもよく耳にする言葉があります。
「私は大丈夫です。」
でも、
その言葉のあとに
静かにお話を聞いていると、
「実は…。」
と、本当の気持ちを
話してくださる方がたくさんいます。
「本当は苦しかった。」
「本当は誰かに頼りたかった。」
「本当は、もう頑張れないと思っていました。」
その瞬間、私は思うのです。
ああ、
この方は今まで、
一人で頑張り続けてこられたんだな、と。
「大丈夫」という言葉は、
とても優しい言葉です。
だからこそ、
自分を守るためにも使ってあげてください。
誰かを安心させるためだけではなく、
あなた自身の心にも、
「もう大丈夫。」
そう言ってあげられる
日が少しずつ増えていったら、
きっと心は今より軽くなります。
焦らなくても大丈夫です。
急に変わろうとしなくても大丈夫です。
今日、
自分の本当の気持ちに
少しだけ気づけたなら、
それだけでも十分、大きな一歩です。
あなたのこころは、
今日も変わらず、
あなたの味方でいてくれています。
PS
追伸
今日、
一度だけでいいので、
鏡の前に立ってみてください。
そして、鏡の中の自分に向かって、
「今日もよく頑張ったね。」
そう声をかけてあげてください。
照れくさいかもしれません。
最初は少し笑ってしまうかもしれません。
でも、
その言葉を一番待っていたのは、
もしかすると私ではなく、
あなた自身なのかもしれません。
ありがとう。
また、
お手紙を書きますね。
次のお手紙では、
「あなたは、いつも誰かを優先してきましたね。」
そんなお話をしようと思います。
急いで思い出さなくても大丈夫。
その答えは、
あなたのこころがちゃんと覚えています。
あなたのこころより


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