自分のことを好きになれない人の「心のトラウマ」


みなさん、こんにちは! 心理カウンセラーの「らいおんハートおじさん」です。
「もっと自分に自信を持ちたい」
「自分のことを、もう少し好きになれたらいいのに……」
そう思っているのに、
なぜか自分を認めることができない。
人から褒められても、
「いやいや、そんなことないです」
と否定してしまう。
何か失敗すると、
「やっぱり私はダメだな……」
と、自分を責めてしまう。
人と比べては落ち込み、
「どうして私は、あの人みたいにできないんだろう」
とため息をつく。
そして夜、
一人になったときにふと思う。
「私って、どうしてこんなに自分のことが好きになれないんだろう……」
もしあなたにも、
そんな経験があるのなら。
今日は、ひとつ
知っておいてほしいことがあります。
あなたが自分のことを好きになれないのは、
あなたが悪いからではありません。
「性格が弱いから」
でもありません。
「もっと前向きにならなければいけないから」
でもありません。
もしかすると、その背景には、
あなたがこれまで生きてくる中で経験してきた
「心のトラウマ」が関係しているのかもしれません。
そして、
その心のトラウマから自分を守るために、
あなたは「心のヨロイ」を身につけてきたのかもしれないのです。
「自分が嫌い」と感じるあなたへ
まず、少しだけ
想像してみてください。
あなたは、
友人から相談を受けました。
「私、自分のことが嫌いなの」
「何をやっても自信が持てないし、すぐ自分を責めちゃう」
そんな友人に、
あなたなら何と言いますか?
「そんな自分じゃダメだよ。もっと自信を持たなきゃ」
……とは、たぶん言わないですよね。
きっと、
「今までいろいろあったんだね」
「そんなに自分を責めなくてもいいんじゃない?」
「あなたは十分頑張ってるよ」
そんな言葉をかけるのではないでしょうか。
ところが、
自分のことになると、急に厳しくなる。
人には優しくできるのに、
自分には厳しい。
人の失敗なら、
「誰にでもあるよ」
と言えるのに、自分が失敗すると、
「私だからダメなんだ」
と思ってしまう。
これ、
結構つらいんですよね。
そして、こういう方は
少なくありません。
「もっと自分を好きになりましょう」
「自分を認めましょう」
と言われても、
「それができないから困っているんです……」
となってしまいます。
だから私は、
最初から「自分を好きになりましょう」とは言いません。
その前に、
「なぜ、あなたは自分を好きになれなくなったのか」
を一緒に考えてみてほしいのです。

自分を好きになれないのには、理由があります
私たちは、生まれたときから、
「私はダメな人間だ」
「人の顔色を見なければいけない」
「失敗してはいけない」
と思っているわけではありません。
生まれたばかりの子どもは、
「私は私でいい」
なんて難しいことを考えてはいません。
ただ泣いて、笑って、甘えて、遊んでいます。
ところが、
成長する中でいろいろな経験をします。
たとえば、
頑張っても、なかなか認めてもらえなかった
失敗すると強く叱られた
「あなたはダメね」と言われることが多かった
自分の気持ちを聞いてもらえなかった
親や周囲の人の機嫌をいつも気にしていた
「いい子」でいることを求められた
周囲と比べられることが多かった
自分の意見を言うと否定された
我慢することが当たり前になっていた
そんな経験が繰り返されると
、心の中に少しずつ、
「私は頑張らないと認めてもらえない」
「私の気持ちを出したら嫌われる」
「失敗したら価値がない」
「人に合わせていれば大丈夫」
といった考え方が身についていくことがあります。
本人は、
そんなことを意識しているわけではありません。
でも、長い年月の中で
繰り返された経験は、
いつの間にか心の奥に残っていきます。
そして大人になった今でも、
「嫌われないようにしなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ」
「失敗しちゃいけない」
「もっと頑張らなきゃ」
と、自分を追い立ててしまう。
これが、
生きづらさにつながっていることがあります。
「心のトラウマ」は、大きな出来事だけではありません
「トラウマ」と聞くと、
「ものすごくショックな出来事があった人の話でしょう?」
と思うかもしれません。
もちろん、
人生に大きな衝撃を与える出来事が心の傷になることもあります。
でも、
ここで私がお話ししている
「心のトラウマ」は、それだけではありません。
毎日の生活の中で、
「悲しかった」
「怖かった」
「寂しかった」
「分かってほしかった」
「本当は嫌だった」
という気持ちを抱えたまま、
それを十分に受け止めてもらえなかった経験。
そうしたものが長い間積み重なることで、
今の自分の考え方や行動に影響している場合があります。
だから、
「私にはトラウマになるような大きな出来事なんてありません」
という方にも、
心のトラウマが関係していることがあります。
もちろん、
すべての生きづらさが過去の経験だけで説明できるわけではありません。
でも、
「今の自分を苦しめているものは、
もしかすると自分の性格そのものではないのかもしれない」
と考えてみることには、
大きな意味があります。

あなたが身につけた「心のヨロイ」
ここで、「心のヨロイ」という考え方をご紹介します。
心のトラウマを抱えたとき、
人は自分を守るために、
さまざまな方法を身につけます。
傷つかないように、人に合わせる。
怒られないように、頑張る。
嫌われないように、我慢する。
否定されないように、自分の意見を言わない。
失敗して傷つかないように、完璧を目指す。
こうした「自分を守るための反応」を、
私は「心のヨロイ」と呼んでいます。
ヨロイというと、
何だか重そうですよね。
でも、
最初から重たいものを背負っていたわけではありません。
小さい頃のあなたにとっては、
それが必要だったのかもしれません。
「こうしていれば怒られない」
「こうしていれば嫌われない」
「こうしていれば、誰かに認めてもらえる」
そうやって、
自分を守る方法を覚えていった。
だから私は、
「そのヨロイを身につけたあなたが悪い」
とは思いません。
むしろ、
「よく自分を守ってきたね」
と伝えたいのです。
昔は自分を守ってくれたヨロイが、今は苦しさになっているかもしれません
ここが、
とても大切なところです。
あなたが身につけた「心のヨロイ」は、
あなたを苦しめるためにできたものではありません。
昔のあなたを守るために必要だったものです。
ところが、
環境が変わって大人になった今も、
そのヨロイを身につけたままだと、
少し困ったことが起きることがあります。
本当は「嫌だ」と思っているのに、
「まあ、いいか」
と我慢してしまう。
本当は助けてほしいのに、
「大丈夫です」
と言ってしまう。
本当はやってみたいことがあるのに、
「私には無理」
と諦めてしまう。
誰かに褒められても、
「たまたまです」
と受け取れない。
そして、何かあるたびに、
「私が悪い」
「もっと頑張らなきゃ」
と、自分を責めてしまう。
そんな状態が続くと、
「私は何がしたいんだろう?」
「本当の自分って、どんな人なんだろう?」
と分からなくなってしまうことがあります。
それは、
あなたに「自分らしさ」がないからではありません。
長い間、
心のヨロイの中に隠れていただけなのかもしれません。

自分を好きになる前に、「自分を責めること」をやめてみる
ここまで読んで、
「じゃあ、どうすればいいの?」
と思われたかもしれません。
私は、「明日から自分を好きになりましょう」とは言いません。
そんな簡単な話ではないからです。
長い時間をかけて
身についた心の反応を、
「今日からポジティブに!」
と気合いで変えようとすると、かえって疲れてしまいます。
まずは、
「私が悪いから、こうなっているんじゃないのかもしれない」
と知るところからでいいんです。
「私はどうして、こんなに人の顔色を気にするんだろう」
ではなく、
「私は、そうしなければ自分を守れない時期があったのかもしれない」
と見てあげる。
「どうして私は、こんなに自信がないんだろう」
ではなく、
「自信をなくしてしまうような経験を、これまでにしてきたのかもしれない」
と考えてみる。
そうすると、
少しだけ自分を見る目が変わってきます。
自分を責めるのではなく、
「そうだったんだね」
と、自分の心に声をかけてあげられるようになる。
それが、
「自分を好きになる」ための
最初の一歩になることがあります。
「生きづらさ改善セラピー」で大切にしていること
私が行っている
「生きづらさ改善セラピー」でも、ここを大切にしています。
無理やりポジティブになることではありません。
「もっと頑張りましょう」と
自分を追い込むことでもありません。
まずは、
安心して自分の心と向き合える土台をつくること。
そして、
「私は本当は何を感じているんだろう?」
「なぜ、こんなに頑張り続けてしまうんだろう?」
「どうして人の機嫌が気になるんだろう?」
「なぜ、本音を言うのが怖いんだろう?」
そんな自分の心を、
一つひとつ丁寧に見ていきます。
心のトラウマを「なかったこと」にするのではありません。
これまでの自分を責めるのでもありません。
「そうしなければ、自分を守れなかったんだね」
と、これまでの自分を理解していく。
そして、
今の自分にはもう必要のなくなった
「心のヨロイ」を、少しずつ手放していく。
私は、そんな時間が
大切だと考えています。

「焦りをなくす」のではなく、「焦りに振り回されない自分」へ
生きづらさがある方は、
「早く変わらなきゃ」
「早く自信を持たなきゃ」
「早く楽にならなきゃ」
と焦ってしまうことがあります。
でも、心の変化は、
電気のスイッチのように、
パチッ!
と切り替わるものではありません。
……残念ながら、
心にはスイッチが付いていないんですね(笑)。
だからこそ、
焦らなくて大丈夫です。
「焦りをなくさなければいけない」のではありません。
焦ってしまっても、
「今、私は焦っているんだな」
と気づける。
そして、
「焦っているからといって、すぐに何かを決めなくてもいい」
と思える。
そんなふうに、
少しずつ焦りに振り回されない自分をつくっていくことが大切です。
心のヨロイを手放した先に見えてくるもの
心のヨロイを少しずつ手放していくと、何が起こるのでしょうか。
もしかすると、
「本当は、こんなことをやってみたかった」
という気持ちが出てくるかもしれません。
「本当は、嫌だった」
「本当は、もっと甘えたかった」
「本当は、誰かに頼りたかった」
「本当は、自分の気持ちを大切にしたかった」
そんな「本当の気持ち」に
気づくこともあるでしょう。
そして、
人に嫌われないための人生ではなく、
自分の気持ちも大切にする人生。
誰かの期待に応えるためだけではなく、
「私はこうしたい」と自分で選べる人生。
失敗しても、
「失敗した私には価値がない」
ではなく、
「まあ、こんなこともあるよ」
と自分に言える人生。
そんな未来が、
少しずつ見えてくるかもしれません。

「自分を好きになる」よりも、大切なこと
もしかすると、あなたは今、
「自分のことを好きになりたい」
と思っているかもしれません。
でも、私はその前に、
ひとつ伝えたいことがあります。
無理に自分を好きになる必要はありません。
まずは、
自分を嫌いになるほど頑張ってきた自分に、
「今まで、よく頑張ってきたね」
と言ってあげてください。
人に嫌われないように頑張ってきたあなた。
失敗しないように頑張ってきたあなた。
周りの人を優先してきたあなた。
自分の気持ちを後回しにしてきたあなた。
それは、
あなたが弱かったからではありません。
そのときのあなたにとって、
自分を守るために必要だった方法だったのかもしれません。
だから、もう一度言います。
あなたが悪いわけではありません。
あなたの人生は、これからでも変えていけます
これまでの人生を振り返って、
「もっと早く気づけばよかった」
と思うことがあるかもしれません。
でも、私はこう思います。
気づいたときが、
あなたの人生を変えていくスタートです。
40代でも、50代でも、60代でも遅くありません。
これまで身につけてきた
「心のヨロイ」を理解し、
少しずつ手放していく。
そして、
「私は本当はどうしたい?」
という自分の心の声を、
もう一度聞いてみる。
すると、
今まで見えなかったものが見えてくることがあります。
あなたが本当に望んでいたこと。
本当はやってみたかったこと。
本当は大切にしたかったこと。
そして、
「これが私でいいんだ」
と思える自分。
そんな未来を、
これからつくっていくことはできます。
自分を好きになれないのには、理由がある。
そして、
その理由を知ることができれば、
「自分を責め続ける人生」から、
「自分の心を大切にする人生」へ、
少しずつ歩き始めることができます。
もし今、
「私も心のヨロイを身につけているのかもしれない」
「自分を好きになれない理由を知りたい」
「この生きづらさを、そろそろ変えていきたい」
そう感じているのなら。
一人で答えを探し続けなくても大丈夫ですよ。
一緒に、
あなたの心をゆっくり見ていきましょう。
心のヨロイを無理やり外すのではなく、
「どうして私は、このヨロイを身につけてきたんだろう」
というところから。
そしていつか、
「自分を好きにならなきゃ」
ではなく、
「私も、私でいいんだな」
と、自然に思える日へ。
らいおんハートおじさんは、
そんなあなたの一歩を、そっと応援しています。
あなたは、今まで十分頑張ってきました。
これからは、
自分の心も大切にしてあげてくださいね。


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