思春期の子どもが言うことを聞かない本当の理由


みなさん、こんにちは! 心理カウンセラーの「らいおんハートおじさん」です。
「何度言っても、全然言うことを聞かないんです」
「昔は素直だったのに、最近は何を言っても反抗してきます」
「このままでは、この子の将来が心配です……」
40代、50代の女性から、
こんなお話を聞くことがあります。
朝起きてこない。
勉強をしない。
スマホばかり見ている。
親が話しかけても、
「うるさい」
「分かってる」
と返される。
何か聞いても
「別に」としか
答えてくれない。
そして、
そんな姿を見ているうちに、
「この子は大丈夫なのかな」
「私の育て方が悪かったのかな」
「もっとちゃんと言わなければ」
と、だんだん不安になっていく。
気がつけば、
「どうすれば、この子を変えられるんだろう?」
と考えるようになっていた。
でもね。
ここで、少しだけ
立ち止まってみてほしいんです。
もしかすると、
今あなたが抱えている苦しさは、
「子どもが言うことを聞かないこと」
そのものが原因ではないのかもしれません。
今日は、
そんなお話をしたいと思います。
「どうして言うことを聞いてくれないの?」と思ってしまうあなたへ
まず最初に
お伝えしたいことがあります。
子どもが言うことを聞かないからといって、
あなたが親として失格なわけではありません。
むしろ、
「この子のために何とかしてあげたい」
と思っているからこそ、
一生懸命になっているのだと思います。
勉強してほしい。
ちゃんと挨拶してほしい。
生活習慣を整えてほしい。
将来困らないようになってほしい。
人に迷惑をかけない人になってほしい。
親としては、
どれも自然な願いですよね。
だから、
「宿題やったの?」
「早く寝なさい」
「スマホばかり見てないで勉強しなさい」
「そんな言い方をしたら友達に嫌われるよ」
と、つい口を出してしまう。
ところが、思春期になると、
子どもは少しずつ自分の世界を持ち始めます。
親からすると、
「前は言えば聞いてくれたのに」
と思う。
でも子どもの側からすると、
「自分のことは自分で決めたい」
という気持ちが強くなっているのかもしれません。
ここで親子の間に、
ちょっとしたズレが生まれます。
親は、
「あなたのために言っている」
子どもは、
「自分のことを決められたくない」
となってしまう。
こうなると、
親が一生懸命になればなるほど、
子どもが離れていく。
なんとも皮肉な話ですよね。

実は「子どもを変えたい」と思うほど、苦しくなることがあります
少し厳しいことを言うように
聞こえるかもしれません。
でも、とても大切なことなのでお話ししますね。
子どもが言うことを聞かないとき、
「どうしたら、この子を変えられるだろう?」
と考えていませんか?
もちろん、
危険なことや人を傷つけることなど、
親として止めなければならないことはあります。
ただ、
「もっと勉強してほしい」
「もっと明るくなってほしい」
「もっと積極的になってほしい」
「もっとしっかりしてほしい」
という部分まで、
親がコントロールしようとすると、
親自身がどんどん疲れてしまいます。
そして、
子どもが変わらない。
すると、
「どうして分かってくれないの?」
「こんなに言っているのに!」
とイライラする。
さらに強く言う。
子どもはさらに心を閉ざす。
そして親は、
「この子は何を考えているのか分からない」
と悩む。
この繰り返しになってしまうことがあります。
「問題は子ども」と決めつける前に、一度だけ自分を見てみる
ここで、少しだけ
視点を変えてみましょう。
「子どもが言うことを聞かない」
ではなく、
「私は、なぜこんなに子どもに言うことを聞いてほしいのだろう?」
と考えてみるんです。
すると、思いがけないものが
見えてくることがあります。
「ちゃんとした大人になってほしい」
その奥には、
「このままでは将来困る」
という不安があるかもしれません。
「もっと勉強してほしい」
その奥には、
「良い学校に入れないと、将来苦労する」
という心配があるかもしれません。
「人付き合いをもっと上手にしてほしい」
その奥には、
「この子が周りから嫌われたらどうしよう」
という不安があるかもしれません。
そして、
「ちゃんと育てなければ」
という気持ちの奥には、
「親として失敗してはいけない」
という思いが隠れていることもあります。
そう。もしかすると、
あなたが一生懸命変えようとしているのは、
子どもだけではないのかもしれません。
「子どもの未来を何とかして安心できるものにしたい」という、自分自身の不安を何とかしようとしている。
そんな場合もあるんです。

「この子は○○な性格だから……」にも、心のクセが隠れていることがあります
例えば、
「うちの子は引っ込み思案だから、将来が心配」
「何をやっても長続きしないから困る」
「人付き合いが苦手だから、この先大丈夫なのかな」
そんなふうに考えることはありませんか?
もちろん、
お子さんの性格を理解することは大切です。
でも、
一度だけ考えてみてください。
「私は、この子にどうなってほしいと思っているんだろう?」
そして、
「なぜ、そうなってほしいと思っているんだろう?」
ここを見ていくと、
自分自身の価値観が見えてきます。
例えば、
「明るく積極的な子になってほしい」
と思っている。
でも、その背景には、
「消極的な人は損をする」
という自分自身の経験があるのかもしれません。
「勉強を頑張ってほしい」
と思っている。
でも、
「勉強ができなければ将来苦労する」
という、これまでの人生で身につけた
考え方があるのかもしれません。
つまり、
「子どものため」と思っていることの中に、親自身の人生経験や価値観が含まれていることがあるんです。
これは悪いことではありません。
誰だって、
自分が生きてきた経験を
基準に物事を考えますからね。
大切なのは、
「私の価値観が、この子にとって本当に必要なものなのかな?」
と、一度考えてみることです。
なぜ私たちは「こうしなければ」と頑張りすぎるのでしょう?
ここには、
長い人生の中で身につけてきた
「心のクセ」が関係していることがあります。
例えば、
「ちゃんとしなければ」
「人に迷惑をかけてはいけない」
「失敗してはいけない」
「周りから悪く思われてはいけない」
「相手の気持ちを考えなければいけない」
こうした考え方を、
あなたも一度は持ったことがありませんか?
もしかしたら、
子どもの頃から、
「いい子でいなさい」
「ちゃんとしなさい」
「人に迷惑をかけちゃダメ」
と言われて育ってきたのかもしれません。
あるいは、
家族の顔色を見ながら
過ごしてきたのかもしれません。
そうやって
長い年月をかけて
身についた考え方は、
大人になってからも簡単には消えません。
そして、今度は
自分の子どもに対して、
「ちゃんとしなければ」
という気持ちが強く出てくることがあります。
これは、
あなたが悪いのではありません。
これまで一生懸命に生きるために身につけてきた心のパターンなのです。
私は、こうした
長い年月の中で心に残っている傷や、
生き方に影響を与えている体験を
「心のトラウマ」として捉えています。
そして、その傷から
自分を守るために身につけたものを、
私は「心のヨロイ」と呼んでいます。

「子どもを何とかしなきゃ」の裏側にある「心のヨロイ」
心のヨロイは、
あなたを苦しめるために
できたものではありません。
むしろ、昔のあなたを守るために必要だったものなのかもしれません。
「ちゃんとしなければ」
と思うことで、失敗を避けてきた。
「人に嫌われてはいけない」
と思うことで、周囲との関係を壊さないようにしてきた。
「相手の気持ちを考えなければ」
と思うことで、人間関係を何とか保ってきた。
そうやって頑張ってきたあなたは、きっと責任感の強い人です。
だからこそ、
「この子のことも、私が何とかしてあげなければ」
と思ってしまう。
でもね。
子どもには子どもの人生があります。
親がすべてを背負う必要はありません。
子どもが失敗することもあります。
遠回りすることもあります。
親の思った通りにならないこともあります。
それでも、子どもは自分の人生を歩いていく。
親にできることは、
「この子を自分の思い通りにすること」ではなく、
「この子が自分の人生を歩いていけるように見守ること」
なのかもしれません。
子どもを変える前に、自分の心を少し軽くしてみる
ここで誤解しないでください。
「全部あなたが悪い」
という話ではありません。
子どもにも子どもの問題があります。
親にも親の役割があります。
ただ、
「子どもを変えなければ、私は安心できない」
という状態になっているのなら、
一度立ち止まってみてほしいのです。
「私は何を恐れているんだろう?」
「どうして、こんなに焦っているんだろう?」
「この子がこのままだったら、私は何が一番心配なんだろう?」
「私は子どもに、どんな人生を歩んでほしいと思っているんだろう?」
「それは、この子の望みなのか、それとも私の価値観なのか?」
答えを急がなくて大丈夫です。
すぐに答えが出なくても大丈夫。
こうして自分の心に
目を向けること自体が、
とても大切なんです。

「自分を見つめる」と、子どもへの関わり方が少しずつ変わっていく
不思議なことですが、
自分自身の心が少し落ち着いてくると、
子どもへの接し方も変わっていくことがあります。
以前なら、
「早くしなさい!」
と言っていた場面で、
「あなたはどうしたい?」
と聞けるようになる。
以前なら、
「そんなことじゃ将来困るよ」
と言っていたところで、
「そう思っているんだね」
と、一度受け止められるようになる。
以前なら、
子どもの機嫌が悪いだけで、
「何かあったのかな?」
「私、何かしたかな?」
と不安になっていたのに、
「今日は機嫌が悪い日なんだな」
と、少し距離を置いて見られるようになる。
これって、
とても大きな変化なんです。
子どもを変えたわけではありません。
自分の心の反応が変わったんです。
そして、
その変化が親子関係にも影響していきます。
「もっと頑張らなきゃ」ではなく、「安心できる自分」を作る
生きづらさを抱えていると、
「もっと頑張らなきゃ」
と考えてしまいます。
子育てもそうです。
もっと良い母親にならなければ。
もっと子どものことを理解しなければ。
もっと上手に声をかけなければ。
もっとちゃんと育てなければ。
でもね。
もしかすると、
もう十分頑張っているんですよ。
必要なのは、
さらに頑張ることではないのかもしれません。
まずは、
「私は今、不安なんだな」
「私はこの子の将来が心配なんだな」
「私は親として失敗したくないと思っているんだな」
と、自分の気持ちに気づいてあげること。
自分の心を安心させてあげること。
それが、子どもとの関係を
変えていく第一歩になることがあります。

40代・50代は「自分を取り戻す時期」でもあります
40代、50代になると、
人生の中で背負うものが増えてきます。
子育て。
仕事。
家事。
親のこと。
夫婦のこと。
そして、
周りの人間関係。
気がつけば、
「私は自分のことをいつ考えたんだろう?」
と思ってしまうこともあるでしょう。
ずっと誰かのために頑張ってきた。
家族のため。
子どものため。
職場のため。
周りの人のため。
でも、人生の後半に
差しかかった今だからこそ、
「私は本当はどうしたいんだろう?」
と、自分に問いかけてもいいんです。
40代・50代は、
遅い時期ではありません。
むしろ、
自分を取り戻す時期なんですよ。
生きづらさ改善セラピーで大切にしていること
私が行っている
「生きづらさ改善セラピー」では、
「もっと頑張れる自分になる」
ことを目指しているわけではありません。
むしろ、その反対です。
今まで頑張りすぎてきた方が、
少しずつ「頑張らなくても大丈夫な自分」を取り戻していく。
人の機嫌に振り回されない。
人からどう思われるかばかり気にしない。
自分の気持ちを後回しにしない。
「こうしなければ」と自分を縛りすぎない。
そして、
「私は私のままで大丈夫」
と思える心の土台を作っていく。
焦りを完全になくすことが目的ではありません。
不安を一切感じなくなることでもありません。
不安になっても、
「大丈夫。私は私でいられる」
と、自分の心に戻ってこられるようになること。
それが、とても大切なんです。

子どもとの関係を変えるために、まず自分を責めないでください
もし今、
「うちの子は言うことを聞かない」
「何を言っても聞いてくれない」
「最近、子どもとの距離を感じる」
「この子の将来が心配」
と悩んでいるのなら、
まずは自分を責めないでください。
あなたはきっと、
「この子のために何とかしてあげたい」
と思って、ここまで頑張ってきたのでしょう。
だからこそ、
「私の何が悪かったんだろう」
と責める必要はありません。
ただ、一つだけ視点を変えてみてください。
「どうしたら、この子を変えられるだろう?」
ではなく、
「私は今、何をそんなに心配しているんだろう?」
と。そして、
「私は、本当はどうしたいんだろう?」
と。
そこから見えてくるものが、きっとあります。
子どもを変えなくても、親子関係は変わっていく
子どもが以前のように何でも話してくれるようになるとは限りません。
言うことを聞くようになるとも限りません。
でも、
「言うことを聞かせなければ」
という気持ちが少し軽くなったらどうでしょう。
子どもが不機嫌でも、
「今日はそっとしておこう」
と思える。
子どもが失敗しても、
「この子の経験になるかもしれない」
と見守れる。
子どもと意見が違っても、
「そういう考え方もあるんだね」
と言える。
そんなふうに、
親の心に少し余白が生まれたら。
その余白は、
子どもにとっても安心できる場所になるかもしれません。
そして何より、
あなた自身が少し楽になります。
それでいいんです。
完璧な親になる必要なんてありません。

もう、自分を後回しにする人生は卒業してもいい
これまで家族のために頑張ってきたあなたへ。
子どものために。
夫のために。
仕事のために。
家族のために。
いつも誰かを優先してきたのではないでしょうか。
でも、これからは少しだけ、
自分の心にも目を向けてあげてください。
子どもを心配するあなたも大切。
頑張っているあなたも大切。
そして、
「本当はちょっと疲れた」
と思っているあなたも大切です。
あなたが弱いわけではありません。
今まで、少し頑張りすぎてきただけです。
もし、
「子どものことを考えているはずなのに、いつも不安になる」
「相手を変えようとして、いつも疲れてしまう」
「どうして私は、こんなに人のことが気になるんだろう」
そんな気持ちがあるのなら、
一人で抱え込まなくて大丈夫ですよ。
その「なぜ?」を、
一緒にゆっくり探してみませんか。
話しているうちに、
「ああ、私が悪かったんじゃないんだ」
「私、ずっと頑張ってきたんだな」
そう気づけることがあります。
人生は、何歳からでも変えられます。
そして40代・50代は、
もう一度、自分を取り戻す時期でもあるんです。
「頑張りすぎる女性が、自分らしさを取り戻せる場所」
そんな場所でありたいと、
私は思っています。
大丈夫ですよ。
今まで十分頑張ってきましたからね。
もしよかったら、
一度お話ししてみませんか。
あなたの心にあるものを、
ゆっくり聞かせてください。


コメント